食文化創造都市 臼杵


臼杵市の概要

臼杵市は、九州地方の大分県東南部に位置し、肥沃な大地を有する山間部、その山々を浸透して生まれるミネラル豊富な川と豊かな漁場である豊後水道に面する臼杵湾に臨むなど、豊かな自然に恵まれています。

  • 人口 36,158人(2020年国勢調査)
  • 面積 291.20㎢

臼杵の食文化

発酵・醸造文化

西暦1600年に美濃国(岐阜県)から稲葉貞通が臼杵藩主に移封されたとき、御用商人としてやってきた可兒孫右衛門(カニ醤油の先祖)が味噌の醸造を始めたのが臼杵の醸造業の起源と言われています。醸造業に適した水が豊富なことから、発酵醸造業は臼杵の主要産業の一つとなり、現在でも、味噌・醤油は全国屈指の生産量を誇り、地元原材料を使用した酒造りも盛んに行われています。

伝統料理

臼杵市には古くから続く郷土料理などの伝統料理が残っています。江戸時代に全国で起きた「天保の大飢饉」では、藩が独自に倹約令「天保の改革」を発令しました。そうした中にあっても、臼杵の人々は、心まで貧しくなることはなく、知恵を絞り、質素倹約の精神の中、様々な郷土料理を生みました。また、日本に数か所しか現存しないとされる「本膳料理」が今もなお残っています。

環境保全型農業

臼杵市は、土づくりを基本とした環境保全型農業・有機農業を強く推進していくため、腐葉土に近い完熟堆肥を製造する「臼杵市土づくりセンター」を設置しています。また、臼杵市長が認証した有機栽培の畑で作られる「ほんまもん農産物」により、地産地消の促進だけでなく、市民の健康も支えています。


臼杵食文化創造都市推進協議会

臼杵市は、先人が紡いできた多彩な食文化の継承や新たな食文化の創造、そして国内外の都市とのパートナーシップによる創造的な産業の創出に取り組み、地域経済や学術・文化の振興と発展を図ることを目的に、2021年2月に「臼杵食文化創造都市推進協議会」を設立しました。

本協議会は、食関連企業や、料理人、農家、食関連市民団体、教育研究機関など、食文化の振興に携わる関係者で組織し、食文化創造都市推進の基本的な方針や計画の策定、プロジェクトの実施に関することなど、本市食文化の更なる発展を図ります。

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