環境保全型農業

 臼杵市は、食と農業に対する市民の理解を深めるとともに、安心・安全な食料の安定供給並びに自然循環の中で持続的に発展する農業を確立することで、豊かで住みよい地域社会の実現に寄与するために、市独自で持続可能な食と農業に関する条例を制定しています。
 その取り組みとして、土づくりを目的とした完熟堆肥の製造と有機農業の推進に力を入れています。

完熟堆肥

臼杵市土づくりセンター

臼杵市は、2012年に土づくりを基本とした環境保全型農業・有機農業を強く推進していくため、腐葉土に近い完熟堆肥を製造する「臼杵市土づくりセンター」を開設しました。
また、行政機関が運営する『土づくり』を目的とした堆肥製造施設は、全国的にも稀であり、海外を含む県内外から多くの視察者を受け入れています。

うすき夢堆肥

土壌成分のバランスを良くし、微生物の働きが活発になる腐葉土に近い完熟堆肥です。草木類(8割)を主原料とし、豚糞(2割)を混ぜ、日々撹拌することで発酵を促し、6ヶ月をかけて土づくりに最適な完熟堆肥となります。
 年間1,600t~1,800tを安定的に生産しており、農家や市民へ供給しています。近年では需要が増え、生産量の増加が望まれています。


有機農産物の独自認証制度

 臼杵市には、地産地消を目指す取組の一つとして、「ほんまもん農産物」という有機栽培の農産物を地域ブランドとして市長が認証する制度があります。この臼杵の魅力を市民が享受できるよう、市内の八百屋やスーパーマーケットで販売するだけでなく、市内飲食店や、認定こども園や学校給食でも積極的に使用されるよう、様々な取り組みを行っています。

「ほんまもん農産物」

 臼杵市には、化学肥料と化学合成農薬を使わずに栽培された農産物の生産圃場を臼杵市長が認証する「ほんまもん農産物」制度があります。
 この制度では、有機JAS認証規格を参考とした栽培を基本としており、現地調査や書類審査などの認証審査においても大分県の有機JAS登録認証機関の意見をもらったうえで行っています。
 また、認証された圃場で栽培された「ほんまもん農産物」は、金色の「ほ」のシールを貼って、市内外の多くの八百屋やスーパーマーケットなどで販売されています。

地産地消から見る臼杵市内の様子

◆給食

 給食の質の向上と地産地消の推進を目的に、「給食畑の野菜」と称して、学校給食のために地元農家さんが生産する取り組みがあります。地元でとれた新鮮で安全な野菜を給食で使用することで、子どもたちの健全な育成とともに、子どもたちへの農業に対する理解や地元への愛着を養っています。
 現在では、「ほんまもん農産物」も積極的に利用して安全性を高めるだけでなく、「ほんまもん農産物」の収穫体験等も行うなどして、食育の取組も積極的に行っています。
 また、市内の多くのこども園でも、地産地消の取り組みが見られており、積極的に「ほんまもん農産物」を使用する園が増えてきています。

◆家庭

市内のスーパーや八百屋に加え、毎月第一日曜日に臼杵石仏公園で開催されるファーマーズマーケット「ひゃくすた」でも新鮮なほんまもん農産物を購入できる環境があります。

▶「ほんまもん農産物」を購入できるお店のリスト
▶ファーマーズマーケット「ひゃくすた」

◆飲食店

ほんまもん農産物を使った料理を味わえる飲食店もあります。中には農家さんと直接つながり、農場まで足を運ぶ料理人もいます。


環境保全型農業に関するパンフレット

食文化創造都市・臼杵ストーリーブック~掬ぶ~(土編)

臼杵市が取り組む土づくりや有機農業推進のことを紹介しています。

  • 子どもたちの命をはぐくむ給食
  • ほんまもん農産物総ざらい
  • 美味しい農産物に一番必要な「土」づくりのために
  • なんで土が大事なの?
  • 対談「臼杵とほんまもん農産物の今…」
  • 今、私たちができること

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