先生のための「うすき食楽アカデミー」を開講しました!
臼杵の食文化の魅力をこどもたちに伝えていくために、市内小中学校で働いている先生を対象に、臼杵の食文化を体験し、学んでいただく体験教室を開講しました。見ること、聞くこと、食べることを通して、楽しみながら学んでいただき、授業などで取り入れていきたい内容について発表していただきました。
開催日時
2025年8月8日(金)8:45~16:00
2025年8月18日(月)8:45~16:00
開催場所
のつてらす
参加人数
2025年8月8日(金):12人
2025年8月18日(月):15人 合計:27人
内 容
1.オリエンテーション
自己紹介をした後、「うすき食楽アカデミー」の目的を共有し、“食楽”の由来を説明しました。また、こどもたちの成長において故郷教育(臼杵の食文化)を学ぶことの重要さや3つの「じそんしん(自尊心、地尊心、次尊心)」を身に着けることの大切さについて講座をした後、「臼杵の食文化とは何か」、「なぜそれらの食文化が世界から評価されたのか」「ビジョン:人も環境も健康のもとで、食を楽しみ、次世代につなぐまち」の意味について疑問を持ったうえでフィールドワークをスタートしました。
2.臼杵市土づくりセンター見学
まず初めに、臼杵市農林振興課有機農業推進室の職員から臼杵市の取組について説明があり、その後、公益社団法人臼杵市環境保全型農林振興公社の職員の方に現場を見学しながら説明をしていただきました。実際に見学しながら話を聞くことで学びを深めることができたとともに、温かい堆肥を直接触ることで、自然の発酵の力を体験することができました。




3.髙橋製茶見学
5ha(1ha=100m×100m)もある広い茶畑を見学させていただいた後、「みのりの茶カフェ」にてお茶をいただきました。有機栽培を始めたきっかけやこの広さの茶畑の手入れについてのお話を伺った後にいただくお茶は、とてもありがたい気持ちになり、社員の皆さんの思いが伝わってきました。


4.昼食~百年の春~
百年の春は、自然と生命とのつながりを学び、人は自然の一部である命のよろこびを感じあえる「幸福の連鎖」の創造できるレストランカフェを目指しているそうです。メニューには、生産者名の記載もされていたため、「〇〇さんのお野菜だ」「〇〇さんの畑に行ったことがある」など、そこから生まれる会話もありました。生産者さんの苦労を学んだあとの食事は、感謝の気持ちが生まれ、とても美味しくいただきました。


5.ワークショップ
チーム対抗食楽(しょくらく)クイズ大会
全16問のクイズをしながら臼杵の食文化について学びました。知っているようで知らないことも多くあり、臼杵の食文化のすばらしさを学びました。


ユネスコ創造都市ネットワーク(食文化分野)ってなに?
「ユネスコ創造都市ネットワーク(食文化分野)とは何か」、「なぜ、臼杵の食文化が世界に認められたのか」を学びました。世界で森林破壊や水不足、食品ロス、生活習慣病の増加などが問題になっている中、臼杵では、発酵・醸造文化や環境保全型農業などの、人の健康だけでなく山から海までの自然も健康にするシステムや質素倹約の文化があることから評価を受けたこと。臼杵だけでなく各都市の取組を共有し、互いに発展していくために、「ユネスコ創造都市ネットワーク」が発足されたことを学びました。
気づき、学びの共有
1日の体験を通して、気づきや学びを付箋に書き出し、グループ内で共有しました。


授業の事例紹介
臼杵市教育委員会の職員より、市内の小中学校でこれまで実施されてきた食文化に関する授業を紹介しました。その紹介を聞いたうえで、学んだことをこどもたちに伝えていくためにやってみたいことや、できそうなことを発表しました。「こどもたちにこの素晴らしい食文化を伝えていきたい」と前向きな感想もいただきました。


アンケート
- こどもたちにも臼杵のことを知ってもらい、臼杵を自慢に思ってほしい。そのためにも、こどもたちにも見て聞いて感じることができる取組をしていきたい。
- 2学期に考えていた授業のヒントになった。
- 自分たちが住んでいる臼杵の食文化がすごいことをこどもたちにも伝えていきたい。
- 体験から学ぶことが多いことに改めて気づかされた。こどもにもたくさんの体験をさせてあげたい。
運営
(一社)ひとねるアカデミー