「臼杵スローフードアカデミー2024」を実施しました

臼杵市では、令和4年度から(一社)日本スローフード協会の協力のもと「スローフードアカデミー」という人材育成事業を実施しています。このアカデミーでは、食を取り巻く環境を題材に、食をめぐる問題点やその解決策を考えることで、「持続可能な食」について考えて行動することができる人材の育成を目的としています。
今回、2度目となるアカデミーが行われましたので、お知らせします。

開催概要

  • 開講日数:全4回(2024年1月~3月)
  • 開講形式:対面
  • 受講人数:24人(保育士、栄養士、保護者など)
  • 主催:臼杵食文化創造都市推進協議会
  • 企画・運営:一般社団法人 日本スローフード協会

プログラム

スローフードによる世界/日本各地の事例を交えた講義やワークショップはもちろん、臼杵市内で活躍する事業者・生産者のもとを訪問するフィールドワーク、そしてテーマに沿った“おいしい食べ物”を教材として、臼杵の食から世界のフードシステムにいたるまで、五感を通じてローカル&グローバルな視点で学べるプログラムを実施しました。

  1. イントロダクション&「土」でEAT&STUDY!(2024年1月13日)
  2. 「市場」でEAT&STUDY!(2024年2月4日)
  3. 「企業」でEAT&STUDY!(2024年2月17日)
  4. 「未来」をEAT&STUDY!(2024年3月2日)

1.イントロダクション&「土」でEAT&STUDY!(2024年1月13日)

STUDY

  • アカデミーのオリエンテーション&イントロダクション
  • スローフードってなに?
  • アクティブ・ブック・ダイアローグ
  • ほんまもん農産物はここから生まれる!臼杵のすごい施設!「土づくりセンター」と完熟堆肥を使っている畑に行ってみよう!

EAT

日本や世界の”スローフード”を味わおう

2.「市場」でEAT&STUDY!(2024年2月4日)

STUDY

  • 月1のファーマーズマーケット「ひゃくすた」に行ってみよう!
  • ひゃくすた実行委員会から話を聞いてみよう!
  • 作り手と食べ手が繋がる場「マーケット」の多面的機能って何だろう?

EAT

参加者全員で料理に挑戦!皿山喫茶室で、「スペシャル餃子」を作って食べよう!

3.「企業」でEAT&STUDY!(2024年2月17日)

STUDY

  • 企業が 地域にもたらすインパクトとは?後藤製菓に行ってみよう!
  • 世界のフードシステムに視点を広げてみよう !
  • アクティブ・ブック・ダイアローグ
「アクティブ・ブック・ダイアローグ」とは?

アクティブ・ブック・ダイアローグは、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる新しい読書手法です。今回は、アリス・ウォータースの新著「スローフード宣言」を使ったアクティブ・ブック・ダイアローグのワークを実施しました。
グループごとに1、2ページを担当し、A4の用紙2枚以内でプレゼンを作成し、リレー形式で内容のプレゼンをすることで、本の内容をそれぞれの解説を通して全員で理解するワークとなりました。

EAT

  • 臼杵煎餅の生姜糖手塗り体験に挑戦!
  • 食べて知ろう!色々な企業のスローな取り組み

4.「未来」をEAT&STUDY!(2024年3月2日)

STUDY

  • (宿題)小学校3年生に向けて臼杵の有機農業について説明するなら?
  • 未来に向けて、わたしたちのスローフード宣言!

EAT

五感を使って味わおう!宇佐美友香さんによる集大成ケータリングランチ

フィールドワーク

 臼杵市の有機農業に関連する現場に実際に足を運び、生の声を聞いたり生産現場の様子を体感を通して知るフィールドワークを積極的にプログラムの中に盛り込みました。第1回で「土づくりセンター」「藤嶋農園(ほんまもん農産物の生産農家)」、第2回で「ひゃくすた(ファーマーズマーケット)」へのフィールドワークをしました。臼杵市民でもほとんどの人が土づくりセンターに行ったことが無く、有機農業振興の礎になっている堆肥づくりの現場を実際に見ることができ、臼杵の有機農業を語る上での解像度が上がりました。また、藤嶋氏の農園では、畑に生えているほうれん草をそのまま食べ、その甘さや生で食べられるということに衝撃を受ける参加者も多かったです。

五感を使ったワーク

講義形式の座学、Active Book Dialogue、外へ繰り出すフィールドワークと同等に重視したのが、五感を使ったワークでした。第1回のオリエンテーションでは、会場内を歩き回り、10人と自己紹介をするゲーム形式のアイスブレイクをしたり、第2回ではテーマである「市場」に合わせて、フィールドワークを行なった「ひゃくすた」で仕入れた野菜を使って、グループごとに自由に材料を決めて作る「餃子のコークッキング」をそれぞれ実施しました。また、第3回の「企業」がテーマの回では、地元企業の後藤製菓の臼杵せんべい込めたこだわりや思いについての話を聞いた後に、生姜蜜を塗る体験をし、五感を使って臼杵せんべいを知ることができました。

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