イタリアの食科学大学から、オランダ人学生のインターンシップを受け入れました!

 令和3年度に、臼杵市と一般社団法人 日本スローフード協会が連携協定を締結したことがきっかけで、イタリアにある「食科学大学」から、オランダ人学生のパイク・フィルヘイデンさんを受け入れ、臼杵市内の有機農家「槌本農園」のもとで、7月から9月まで、2か月間にわたるインターンシップを実施しました。
 パイクさんは、滞在期間中、夏野菜の収穫・梱包、土づくり、苗の植え付けなど、農作業全般を行ったほか、醸造関係事業者、水産関係事業者、市内の他有機農家、給食センターなど、市内の様々な食関連事業者や施設を見学し、本市の食文化を支える産業に触れていただきました。
 インターンシップ終盤には、パイクさん・槌本農園代表の槌本氏・行政の三者で座談会を行い、インターンシップの感想や、パイクさんから見た本市食文化の課題や期待することなどをもとに会話を繰り広げました。パイクさんは「今回のインターンシップは、本当に素晴らしい経験になりました。この2か月で学んだことをもとに、地元に帰って、有機農産物に関する取組を行うほか、地元の食関連政策にも影響をもたらしたいと考えています。また、今回のようなインターンシップはもちろん、スタディートリップ(修学旅行のようなもの)なども含めて、食科学大学と臼杵市が継続して繋がれるように働きかけたいです。」と語りました。
 今回のインターンシップ受入は、食文化創造都市として国際交流を促進することを目的に実施したもので、これを契機に食科学大学との関係構築を図ることで、国際的かつ専門的な視点による本市食文化の分析・評価をもとにした持続可能なまちづくりを目指します。

槌本代表とパイクさん

※ 食科学大学
スローフード国際本部、ピエモンテ州、エミリア・ロマーニャ州の協力により2004年に発足したイタリアにある大学。スローフード国際本部がある街、ブラにキャンパスを持ち、世界各国から次世代の食産業を担う若者が集まり、これまでの歴史の中で数々の食の実業家を輩出しています。
国の認可を受けた私立大学であり、同じカテゴリーの大学の中でも、農学、化学、栄養学、政治学、民俗学など、人文学・社会学・自然科学の垣根を越えて、”食”を中心とした学問「Gastronomic Sciences:食科学」を専門とした世界唯一の学校です。本大学で学問を修めた人材は、ガストロノーム又はガストロノミストと呼ばれ、食の分野で包括的な視点を持ち、食のシステムを変えていく人材として世界中で活躍しています。

食科学大学公式WEBサイト(英語)

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